めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

永江朗 / 「本が売れない」というけれど

永江朗 / 「本が売れない」というけれど のレビュー。

1.作品を選んだ理由

 タイトル買いの新書。本が売れない読まれないと言われてる気がするけど、本当かどうか知りたいよね。

2.内容

 2014年にポプラ新書から刊行。活字離れという言葉は昔からあるものの、本自体は読まれていて売れている。ただ、本屋自体がもうからない仕組みになっていたりする。あんまり小売店に自由がなさそうな感じはするよね。店側で値段は変更できないし、入荷する本も自由に決められないようだ。また、ベストセラーばかり並ぶ結果、どの本屋も画一的な品揃えになってしまい本屋が面白くないという問題もある。確かに…。そうすると品揃えが幅広い大きい本屋に行く方がメリットがあるというのは作者も指摘する通りですわ。また、本屋以外としてのメリットを持つヴィレッジヴァンガードなども成功例として挙げられている。
 2014年時点での内容であり、2020年現在だと電子書籍の市場規模はまた違いそうだな。今調べたら2014年から2020年現在までで電子書籍の市場規模は倍近くになっている模様。書籍全体の市場規模はむしろ減少傾向にあるようで、特にコミックスの分野では電子版がかなりシェアを伸ばしているようだね。  

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 …といったことを考える切っ掛けになった。

4.どのような人に推奨するか

 本好きというか、書籍市場や流通に興味ある人向けです。