Job for a Cowboy / Sun Eater
- アーティスト:JOB FOR A COWBOY
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: CD
アメリカのデスメタルバンド Job for a Cowboy / Sun Eater をレビュー。
1.作品を選んだ理由
1st『Genesis』2nd『Ruination』は所謂デスコア入門盤的に持ってて、なんかこの4thは音楽性が大分変ったらしい、ということは知ってたんですよ。ディスクユニオンで安く見かけたので買ってみたよ。
2.内容
2014年にMetal Bladeからリリースされた4作目。おお、確かに一聴して全然違う音楽になっている…。初期はふとましくもややメロディのあるファットなギターリフにファストながらリズミックでノリの良いドラムが交えられたデスメタルでした。本作は最初の1音からもう全く雰囲気が異なっています。不気味なギターの分散和音やコードリフ、よく動くメロディアスなベースライン、ミドルテンポの楽曲、その上に乗る幅広い表現力を持つデスヴォイスや情緒的なギターソロ。うむ、これは所謂プログレッシブデスメタルになっていますね。
もともとギターにメロディアスな要素はあったと思うんだけど、そのリフの作りこみをより深化させ、楽曲もそれを「聞かせる」フォーマットになっています。ごくたまにブラストビートはあるが、攻撃性やノリの良さはかなり低い。ミドルテンポで淡々と進む楽曲は、メロディも割と抑えめでテクニック的にド派手なことをやっているわけではないので、総じて地味!という感想になりがち。地味なDeath, Cynicとでもいうか。パーツ単位で見ていくと結構いいフレーズは多いと思うんだけどね。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
自分は初期の音楽性に特に思い入れはないので、楽しめました。地味だけど。もう少しフックというか、おおっと思う展開が欲しい気もするが…どうかな。ベースの音が目立っているのは聞いてて楽しい。
4.どのような人に推奨するか
初期の音楽性が好きな人にはこのアルバムはあまり推奨できないと思う。本作を独立して聞く分には、作りこまれたリフとよく動くベースラインが気持ちいいプログレデスとして受け入れられると思います。