めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

我孫子武丸 / 弥勒の手

弥勒の掌 (文春文庫)

弥勒の掌 (文春文庫)

我孫子武丸 / 弥勒の手 をレビュー。

1.作品を選んだ理由

 先に読んだ『殺戮にいたる病』が衝撃的だったので、さっそく別作品を手に取ってみた。

2.内容

 2005年の作品で、2008年に文春文庫から文庫リリース。怪しい新興宗教と、その宗教団体との関連性が疑われる殺人事件。殺人事件の真相と宗教団体に迫る2人の主人公(教師と刑事)、そして驚きの結末…。と、まぁそれは分かるんだけど、帯と裏表紙がちょっと煽りすぎなんだよなぁ…「空前絶後の驚きを編集部完全保証!!」とか。本作を手を取った理由の1つではあるから文句はあまり言えないけどね。
 ファンタジーやメルヘンではなく、あくまで人間社会を描いているのがイイ。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 私もこの宗教団体のシステムを立ち上げたいです。『殺戮にいたる病』ほどの衝撃度や尖り度ではなかったけど、普通に面白い。

4.どのような人に推奨するか

 捜査小説、サスペンスが好きな方。