めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

V.A / Red Star: Tribute To Rush

Red Star: Tribute to Rush

Red Star: Tribute to Rush

  • アーティスト:Various Artists
  • 出版社/メーカー: Dwell Records
  • 発売日: 1999/09/14
  • メディア: CD

カナダのロックバンド Rushのトリビュート盤 その3をレビュー。

1.作品を選んだ理由

 とにかくRushトリビュートと見れば欲しかったのと、「デスメタルカバー!?」ということに興味を持った。

2.内容

 1999年にDwell Recordsというところからリリースされたらしい、Rushのデスメタルカバートリビュート盤。と言っても全部が全部デスメタルアレンジというわけではないし、アレンジそのものは原曲を守っているものの、悪く言えばただヘヴィなディストーションで演奏しているだけだし、その全てがとってもショボい。おおむね楽曲の方向性は以下のパターン。  ・大きくアレンジを変えず、ボーカルもクリーンボイス(スラッシュメタル風のダミ声やPantera的咆哮シャウトが多い)。
 ・リフの輪郭を残しつつもデスメタル的に大きくアレンジ。

 知っているバンド名は一つもない(知識人ならわかるのか?)。演奏力も音質も20年前に300円とかで売られてそうな初期デスメタルといった感触で、ほぼ全部がズッコケレベル。7/8拍子ですらないデスヴォイス"Anthem"、ほぼ低音ギターだけで構成された地味な"Subdivisions"、妙なビートダウンを見せるデスメタル化した"Tom Sawyer"、ブラストビートで進む"Temples of Syrinx"(これはちょっと好き)、イントロのギターリフからして弾けていない不安定極まりない"The Spirit of Radio"と聞きどころ(ツッコミどころ)は多い。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★----
 これはひどい

4.どのような人に推奨するか

 どうしてもRushのデスメタルカバーがどんなもんか聞きたい人が、洒落のつもりで買うもの。推奨はしない。