Eyeconoclast / Drones of the Awakening
イタリアのデス/スラッシュメタル Eyeconoclast / Drones of the Awakeningをレビュー。
1.作品を選んだ理由
Hour of Penanceの名作4thでドラムを担当しているMauroの別バンドということで、そのドラムに期待して。
2.内容
2013年リリースの2nd、Prostheticから。Hour of Penanceはヘヴィメタル的なカッコよさを持つデスメタルリフに超高速ブラストビートが組合さった素晴らしいブルータルデスメタルだったが、こちらは#11 のThe Crownのカバーに表れているように、ヨーロッパ系のデスラッシュスタイルと言える音楽性となっている。ボーカルはなんとなくThe Crownのヨハン・リンドストランドに似ている気がする。
とはいえ、ギターはクドくない程度のメロディを混ぜつつファットなサウンドで高速に刻みまくるパターンが多く、ドラムもスラッシュビートと同じくらいにブラストビートも多いので、デスラッシュの中では結構デスメタル感が強いものになっている。とにかく高速でガツガツと押し進む感覚は、(Deathrace Kingの)The CrownよりDefleshedとかDeath Chainっぽいかも。わかりやすいコーラスパートがあったりするのもそれっぽく、ハイスピードながらキャッチーなつくりである。あと、Hour of Penanceで聞けたように多彩で高速なドラムを聞いているだけでも楽しい。音も勢いがありつつもクリアでよろしい。
バンドメンバーのパート名がWar/Bestialブラック等にもよく見られるアホな命名で、そこもほほえましい。"0110 strings algorithms execution"とか多分2進数なので6弦ギターのことだと思うが草。
3.感想/評価(★の5段階評価)
★★★★★
デスラッシュとしてかなり好きな部類に入るね。Hour of Penance周辺バンドは追いかける価値あるなぁ。1stも欲しい・・・。
4.作品をどのような人に推奨するか
本家Hour of Penanceファンにも、所謂北欧デスラッシュ好きにもハマる素晴らしい作品なので、ぜひ聞いてみてください。