池井戸潤 / 果つる底なき
池井戸潤 / 果つる底なき のレビューです。
1.作品を選んだ理由
半沢直樹シリーズで気に入った作者の、初期に評価された作品(第44回江戸川乱歩賞受賞)とのことで。
2.あらすじ(内容)
1998年の作品。銀行員の同僚坂本が不振な死を遂げ、その調査に奔走する中で銀行の闇に立ち向かう。半沢シリーズはエンターテイメントに振り切った読み味だったが、こちらは江戸川乱歩賞に選ばれたのも頷ける。端的に言って死人が出る作品あり、敵方の顔が見えない中での臨場感のある調査シーンやアクションシーン、重なる死者と深まる謎はミステリーのそれ。
3.感想/評価
★★★--
なるほどこういうところから銀行ミステリーと言われるようになっているのだね。半沢とは読み味が異なるものの、面白い。
4.どのような人に推奨するか
ミステリー好きに。半沢シリーズのようなエンタメ小説ではないので。