めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Alcoholic Rites / Fermented In Hell

エクアドルのブラック/スラッシュメタルバンド Acoholic Rites / Fermented In Hellをレビュー。Amazonにはないので、Bandcampを貼る。

1.作品を選んだ理由

 ジャケ買い

2.内容

 2013年の2ndアルバムで、Nyarlathotep Recordsからのリリース。ニャルラトホテプですね。クトゥルー神話ですね。ニャル子さんですね。どっちも読んだことないけど。

 大体想像通りの汚いブラックスラッシュアルバムです。めっちゃ南米っぽい。やたら前に出てうるさい呪詛系吐き捨てボーカル、ストレートなリフにドカドカとうるさい突進ブラストビート(頭打ち多し)が強烈なんだけど、リフそのものは軽快でキャッチーなリフをザクザクと刻んでくれている。南米でいえばMutilator "Immortal Force"とかなのかもしれないけど、あれよりもう少しだけ陽性の雰囲気が感じられるのは、この軽快なリフのおかげか。Whiplashの"Power and Pain"とまでは行かないが。  #4 "Alkol & Blood"なんて特に陽性スラッシュ感が強く、極めてストレートな刻みリフにわかりやすいタイトル連呼系コーラス、ブリッジでテンポを落として、その後再疾走と、とってもわかりやすい楽曲。そのほかもタイトル連呼系の曲は多いですね…。ちなみに、あんまりギターソロは目立たない。あるけどね。
 ブラックよりデスよりもスラッシュ成分がほぼ100%。生っぽくて迫力があり、リフや楽曲はよくできている。ボーカルがやたら前に出てくるミックスはせっかくの演奏が聞こえづらいのでどうかなぁと思うけど、演奏自体は安定していて十分うまい。B級スラッシュとして評価できる。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 バンド名が「アルコールの儀式」だからか。邪悪さや治安の悪さより、ストレートなバカスラッシュの印象の方が強いかな。

4.どのような人に推奨するか

 内容欄に挙げたような、B級で小汚いスラッシュメタルが好きな人に推奨。