めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Freak Kitchen / Dead Soul Men

Dead Soulmen

Dead Soulmen

スウェーデンのテクニカル/ヘヴィメタルバンド Freak Kitchen のDead Soul Menをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 Freak Kitchenの手持ちを一通り聞いていくぞ、の続き。なお、自分はこのアルバムを一番最初に聞いたので、この作品が基準です。

2.内容

 2000年リリースの4thフル。ポップ度全開だった前作3rdからうって変わって、ゴリゴリでヘヴィなギターが全開な骨太ロックサウンドになっている。#1 'Silence!"からして、7/16拍子のヘヴィでハイスピードなリフを中心に、疾走するコーラス、シャッフルリズムで変態度の高い中間パートとギターソロと、3rdから2nd/1stを飛び越えてよりヘヴィでテクニカルな方向性を示している。
 クリーントーンアコースティックギターの出番は激減し、ディストーションサウンドによる歪んだリフが中心になっている。そのリフも刻み速弾きハーモニクスとなんでもアリで印象的なものが多い。複雑な拍子やリズムチェンジがマシマシなうえ、全体的に曲のテンポが上昇傾向というか、コーラスパートでさえも複雑な拍子のリフで押し通す勢いがあり非常にアッパーな雰囲気がある。前作の反動かしら。#7 "Dead Soul Men"とか#10 "Supermodel Baby"とか、ちゃんとメロディアスなコーラスを持つ曲もあるものの、全体としてはヘヴィ&テクニカル!

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★★
 最初に聞いたので思い入れ補正もあると思うけど、自由度の高いギターと変拍子が好きで高評価。

4.どのような人に推奨するか

 1st~4thまでの中では一番テクニカルで変拍子が多いので、プログレメタル嗜好の人におススメする作品ならこれ。メロディ派は3rdを聞いてください。