Freak Kitchen / Appetizer
- アーティスト: Freak Kitchen
- 出版社/メーカー: Thunderstruck
- 発売日: 2014/06/03
- メディア: CD
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スウェーデンのテクニカル/ヘヴィメタルバンド Freak Kitchen / Appetizerをレビュー。
1.作品を選んだ理由
久しぶりに聞いたので。ワイはテクニカル・プログレッシブなメタルから入ったので、こういうの好きじゃよ。
2.内容
1994年リリースの1stフル。Mattias IA Eklund
Mattiasはボロボロに錆びついた弦に、テープレコーダーだかをアンプでとしてこのアルバムのギターサウンドを作ったとかなんとかありますが、本当でしょうか?鋭くも分厚く歪みよく伸びるギターサウンドからは、全くそのようなチープさは感じ取れない。まぁ確かに2作目以降の方がよりファットなサウンドだとは思うが…
#1 "Blind"で即わかるFreak Kitchenの特徴。一般的な4拍子のドラムに11/16拍子のギターリフ、ヘヴィながらも歌心のあるブリッジと、わかりやすいキャッチーなコーラス、どうやって弾いているのかさっぱり分からないギターソロと、基本的な要素が詰まっている。#2 "Appetizer"のギターソロなんかは、彼らのFunnyな要素が出ていると思うのだが、喜劇アニメのような陽気なメロディがちょくちょく登場するのも特徴。#4 "Hollow"のようにJazzかBossaNovaかというような複雑なコードを用いた湿っぽい曲もあり、音楽的な知識への造型の深さを感じさせる。
Mattias自身によるボーカルは、所謂ハードロック/ヘヴィメタルのハイトーンだったりオペラティックなボーカルワークでは全くなく、ややシャウト気味に歪みつつもメロディをしっかり歌い上げるロック的な歌唱。そこが物足りないという人もいるかもしれないが、とにかくボーカルはヘヴィメタル的な印象を弱めている。悪い意味ではなく、キャッチーな曲調と相まって、聞きやすさにつながっていると思います。歌詞は結構皮肉っぽいらしいのだが。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
様々な曲調が納められていて、1stにしてバラエティに富んでいるが、そのどれもがFreak Kitchenらしい。
4.どのような人に推奨するか
自分はStve Vaiなどのソロギタリスト勢から、Mattias及びFreak Kitchenに到達した。Vaiのテクニカルさをさらにエクストリームにしつつ、キャッチーな歌モノをやっている感じ。メタル要素にはあまり期待せず、基本は歌モノであることを認識して聞いてね。