Freak Kitchen / Move
- アーティスト: Freak Kitchen
- 出版社/メーカー: Thunderstruck
- 発売日: 2014/06/03
- メディア: CD
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スウェーデンのテクニカル/ヘヴィメタルバンド Freak Kitchen / Moveをレビュー。
1.作品を選んだ理由
Freak Kitchenの手持ちを一通り聞いていくぞ、の続き。
2.内容
2002年リリースの5thフル。ここからリズム隊のメンバー2名がチェンジしているが、基本的にMattias IA Eklund<Vo, Gt>のバンドなので、大きな影響を感じたことはないです。メンバーのファンだった人すまん。
全然作がポップ、前作がハード&ヘヴィに振り切ったサウンドだとするならば、この5thはその中間かしら。すなわち、1stや2ndのような感触に近づいたとも言えるのだが、自分はこの作品がかなりいいと思っている。ギターのサウンド自体は非常に骨太でファットだが、低音ゴリゴリのリフ一辺倒ではなくフレーズにバリエーションがあって非常によろしい。変則拍子も効果的に用いながらも、基本はキャッチーなメロディックロック。この作品は歌メロとテクニックのバランスがいいような気がしております。
Youtubeで見たんだったか、真っ白な空間でただ3人が演奏しているだけのMVは#2 "Nobody's Laughing"。この曲が大変すばらしくて、基本的に全編5拍子で進む曲で、一発で覚えられるわかりやすいリフにコーラス、5拍子であることを忘れるスムースでメロディックなヴァースと、ポップ・ヘヴィ・テクニカルが鼎立している名曲。明るいミドルテンポの曲においてインタールードの高速変則拍子インストパートが光る#4 "Humiliation Song"、優しく歪んだギターとコーラスが印象的な#8 "Seven Days In June"、Meshuggah的リズムトリックリフが全編を貫くプログレ厨に刺さる#10 "Hateful Little People"あたりが好きかな。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
思い入れもあるけど、3rd~5thが好きなのです。
4.どのような人に推奨するか
Freak Kitchenを最初に聞く場合、これでいいんじゃないですか?テクニカルな面がお好みなら4th "Dead Soul Men"へ、ポップな面がお好みなら3rd "Ⅲ"へと、次へのパスがわかりやすいのでおススメです。