Genocide Shrines / Manipura Imperial Deathevokovil
スリランカのブラック/スラッシュメタルバンドGenocide Shrines / Manipura Imperial Deathevokovilをレビュー。
1.作品を選んだ理由
何年か前にレビューサイト等で絶賛されていたのを見て欲しかったんだけど、現物を見たことが無かった。この度入手しましたのよ。
2.内容
2015年の1stフルアルバムで、Vault By Dried Bone Recordsからのリリース(どこや…)。2011年から活動の結構新しいバンド。みんなスリランカ知ってますか?インドの先っぽにある小さな島国ですよ。仏教国で、お茶(セイロン)が有名です。
そんなところから出てきた、Blashpemyスタイルのベスチャルブラックメタルアルバムです。曲のストラクチャーは結構デスメタル寄りで、高速ブラストビートやフィルインを多用したハイスピードなプレイと突進力はとってもデスメタル的。ギターは真っ黒に歪んだサウンドでトレモロリフをかき鳴らすわけだが、これがリチュアルで崇め奉りたくなるような雰囲気を持ったメロディがちょいちょい聞こえて、リフだけでいえばちょっとだけMorbid Angelのような感触も。
それでもやはりベスチャルブラックメタルっぽさを主張するのは、ドカドカとやかましくエコー感のある生々しいこの演奏!プレイングスキルは非常に高いと見え、粗野で乱雑でありながらポンコツな印象は全くなく、逆にその荒々しさが渾然一体とした邪悪な雰囲気を作っている。曲(リフ)が単調にならないように工夫が凝らされていると思うし、そのリフが聞き取れるサウンドになっている。単純にデスメタルとして聞いても魅力的。真っ黒で妖しいジャケもカッコイイですね。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
これは話題になるだけある。素晴らしい。
4.どのような人に推奨するか
Blashphemy、Revenge(J.Read関連)、Bestial Raids等の突貫ベスチャルが好きな人には強力におススメ。