1349 / Beyond the Apocalypse
- アーティスト: 1349
- 出版社/メーカー: SPINE
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: CD
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ノルウェーのブラック/スラッシュメタルバンド1349のBeyond the Apocalypseをレビュー。
1.作品を選んだ理由
1stを書いたので、しばらく1349を取り上げていくよ。
2.内容
2004年リリースの2ndフル、Candlelight Recordsから。2003年の1st "Liberation"から極めて短いスパンでのリリースとなっており、メンバーにも変更はない。
基本的な音楽性に変更はなく、ファストブラックである。ノイズの壁だったギターサウンドからうって変わって、リフのひとつひとつや刻み音がよく聞き取れるクリア度の高いディストーションサウンドになっていて、これが全体の印象を大きく変えている。すなわち、スラッシュ成分がより高くなったように感じる。あとは、低速パートでのゆったり感も出て、速度のメリハリがよく出てきた。
とにかく#2 "Beyond the Apocalypse"が良い。前半はリフを様々に展開させながらも、頭打ちドラム⇒ツービート⇒ブラスト⇒フィルインの嵐とどんどんテンションを挙げていき…そこから2:05付近でキメを挟んでのスラッシュリフ/ビートへの切り返し!これがものすごくカッコイイのだよ。是非聞いてほしい。
#5 "Perished in Pain"ではスラッシュ的な高速刻みリフのイントロから入って、音の壁のような和音リフに高速ブラストを被せるファストブラックのスタイルに移行。比較的長尺で8分弱の#7 "Internal Winter"でも、邪悪でスローなヘヴィメタル然とした雰囲気から入り、高速スラッシュリフにブラストビートとさらにスピードとテンションを上げ、中盤では非常にメロディアスで哀愁を感じさせるトレモロリフを披露するなど、いずれの楽曲もなかなか展開が凝っている。
結果として前作のランニングタイムが9曲36分(除くボーナス)だったのが、今作では9曲48分になっているが、冗長さはなく、バンドの魅力であるスピード感はそのままに曲の良さとバリエーションが増えた印象。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
前作とはまた違う感触だけど、リフの良さとスピード感で満点です。聞く頻度高し。
4.どのような人に推奨するか
引き続きファストなブラックメタル・ブラストビートを聞きたい人にはおススメ。1stよりメジャーなサウンドとも言えるので、ブラックメタルな音質に不慣れな人は2ndからが入りやすい。今作ではスラッシュ風のサウンドも増えているので、高速ザクザクな刻みが好きな人にもアピールすると思う!