時実象一 / 研究者のコピペと捏造
- 作者: 時実象一
- 出版社/メーカー: 樹村房
- 発売日: 2018/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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時実象一 / 研究者のコピペと捏造 のレビューです。
1.作品を選んだ理由
図書館でタイトル借り。
2.内容
2018年に樹村房社からリリース。研究者の世界における論文の剽窃や捏造の解説集。旧石器時代の発掘捏造、STAP細胞などのニュースになった事例なども紹介されている。剽窃や捏造は必ずしもこれをその意図があって行うものではなく、よい研究結果を示すための誘導的な資料の切り取りなどが結果的に捏造に該当してしまうというケースが多いようだ。まあそうかなという気がする。自分は研究職じゃないけど、レポートや報告書を書く際は結構都合のいい情報を切り取って提示したりしますよ…。 日本の麻酔学者が2位を倍近く引き離す捏造数で世界1位を誇る(誇れないけど)という話が面白かった。研究論文が評価される流れ、査読の仕組み、論文の「取り下げ」等についても知ることができるので、それなりに面白い本。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
まぁ雑学本のレベル。
4.どのような人に推奨するか
私のようにタイトルで「おやっ」と興味を持つ人は雑学本として読んでみては。