めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Brodequin / Methods of Execution

Methods of Execution

Methods of Execution

アメリカのブルータルデスメタルバンド BrodequinよりMethods of Executionをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 1st "Instrulments of Torture"を取り上げたので、こっちも。2nd "Festival of Death"持ってないんだよなぁ。

2.内容

 2004年リリースの3rdフルで、Unmatched Brutality Recordsから。相変わらずの拷問厨で、アルバムタイトルは「処刑の方法」。メンバーは中心となるBailey兄弟はそのままに、ドラムが界隈では名高いJohn Engmanに変わっている。
 基本的な音楽性は当然の如く不変であり、割れ歪んだギターによるズリズリと切り刻むようなチェーンソーリフに超低音ガテラルヴォイスが絡む無慈悲なブルータルデスメタル
 ドラムのメンバーチェンジの影響かわからないが、タイトさとスピードが増しているとおもう。あとは、曲作りはストレートというか、高速パートにかなり偏重している印象。1stはなんだかんだ言って2分少々の曲の中で半分くらいテンポを落としたパートがあったりしたものだが、今回は基本的に爆走しっぱなし。手数多くツーバスも踏み鳴らしまくるマシンガンドラムが、ひたすら継続される拷問のように鳴り響いております。
 音質も、やや硬質になったかな。しかしながら小綺麗さは全くなく、相変わらず聞いていて気分が悪くなりそうな低音圧力。まさにブルータルデスメタルを体現しているサウンド

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 しんどさを覚える強力なブルデス。よく言えば攻撃的だが、悪く言えば単調。

4.どのような人に推奨するか

 1stと比較するとよりファストな方向性。ブラスト派は1stより買い。逆にビートダウンが好きな人にはやや非推奨となる。