めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Yvonxhe / De Praestigiis Daemonum

De Praestigiis Daemonum

De Praestigiis Daemonum

日本のブラックメタル Yvonxhe / De Praestigiis Daemonumをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 EPと同じタイミングで、Black Sacrificeの物販で購入したと思う。SOCORE FACTORYはめっちゃ小さいところで、物販のところに普通にメンバーがいた気がするが覚えてない。

2.内容

 2012年1stフル、Zero Dimensional Recordsからのリリース。タイトルは16世紀ネーデルラントの医師Johann Weyer著作から取られているのだろうか。英語では"On the Tricks of Demons"で、「悪霊の幻惑」などと訳されるらしい。
 こちらの方がリリースは先だが、音楽的な方向性は大体同じで、メロディアス・プリミティブ・オールドスクールスタイルの3拍子揃ったブラックメタル。各曲のランニングタイムはやはり短く、1~2分でさらっと終了する曲が13曲並ぶ計24分のアルバムとなっている。
 EPと比較すると、全体的にこちらの方が泣きメロ要素が強い。コード感のあるトレモロアルペジオを使ってギターのみで美しいメロディを紡ぐ様は、何となくSetherialの1stとかThy Primordialの1stのような北欧メロディックブラックの楽曲をも想起させるが、プリミティブ且つメロディアスな感触はJudas Iscariotとかを思い出したりもする。足して2で割って曲を短くしたら、こんな感じになるかも。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 良い。曲が短いのが惜しいような、これはこれで完成しているような。

4.どのような人に推奨するか

 メロディック・プリミティブなブラックメタル好きにおススメしやすい音となっております。