Symphony X / [self-titled]
- アーティスト:Symphony X
- 発売日: 2004/01/13
- メディア: CD
アメリカのプログレッシブパワーメタル、Symphony Xのセルフタイトルデビューアルバムをレビュー。
1.作品を選んだ理由
最近プログレメタル熱が高じている関係で、Symphony Xを聞き始めて…気にいってしまいずっと聞いているので、感想を書いていくぞ。
2.内容
1994年に自主製作でリリースされたバンドのデビュー作。日本でのみZero Corporationからリリースされていたらしい。なんか、Fair Wariningメロディックハードロック系を出してたとこだよね。
複雑なコード進行とリズムで構成されたギター中心のヘヴィメタル。メロディアスでクラシカルなパッセージ、歌い上げる熱いヴォーカル、ドラマティックなコーラス、といった彼らの重要な要素はこの時点でほぼ完成していますね。半音階の進行というか、キュンとくるような昂揚するような、そんなメロディが多いです。AmのキーでEメジャー(G#の音)を入れるようなアレです。
このバンドを語るときにはよくDream Theaterが引き合いに出されるようで、それは仕方ないと思うけど、全然似ているとは思わない。長尺曲や技術的に複雑なことをやってはいても、こちらはあくまで歌とメロディが主体のヘヴィメタルあるいはパワーメタルが基盤だと思います。
この1stのみボーカルが2nd以降と違って、ロッド・テイラー君という人です。2nd以降現在までボーカルを務めるラッセル・アレンより比較的ストレートな歌い方かなぁとは思うが、線が細いという感じでもなくSymphony Xとして違和感なく聞けます。
自主製作ということで、サウンドはやや厚みに欠けておりしょぼい。特にドラムのサウンドがポコポコしている。録音に関するネガティブな意見も見かけるが、それでも録音は綺麗だし音のバランスは良好。演奏は既にめちゃくちゃ上手いし、これ単品で聞く分には全然違和感ないです。南米産ブラックメタルとかに慣れているとこれが音質悪いとは全く思わないんだけど、こういう音楽性はサウンドのクオリティが求められるから、仕方ないね。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
いいメロディいっぱいありますよ。
4.どのような人に推奨するか
クラシカルなメロディと複雑な曲展開やフレーズが好きな人におススメ。だけど、2nd/3rdが気に入ったらこの1stも聞くくらいの優先度でいいと思いますよ。