めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Sargeist / Let The Devil In

Let the Devil in

Let the Devil in

フィンランドブラックメタルバンド SargeistのLet The Devil Inをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 Sargeist 入門2作目。

2.内容

 2010年3rd、Moribund Recordsからのリリース。Moribundは大手だし老舗。そこそこ流通がいいのか、この作品は見かける気がする。
 先に4thを紹介しており、そこから大きく変わる部分はない。流麗なメロディに溢れたメロディック&プリミティブなブラックブラックメタル。4thよりこの3rdの方がエコーが効きすぎず音質がくっきりしていて、歪みすぎないギターからは気持ちいいメロディーが耳に入ってくる。ドラムは各音聞こえやすく、ブラスト多めではあるものの、スロー・ミドルの展開もあり緩急が感じられる。全体的に3rdの方が音が厚めで聞きやすい。どっちがイイかは好みの問題で、メロディと楽曲の質が高いことに変わりはない。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 これも間違いなく素晴らしい。プリミティブ度が低く聞きやすいので流麗なメロディが楽しめる。

4.どのような人に推奨するか

 今作はプリミティブ過ぎず良質なサウンドと良質な泣きメロが両立しているため、メロディ派のブラックメタル好きなら行けるはず。Taakeの1st(Nattestid...)なんかに近いじゃないかなと思うが、あちらよりさらに聞きやすいと思います。