めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

体験記:谷崎潤一郎文学の着物を見る(アサヒビール大山崎山荘美術館)

体験記シリーズを始めます。美術館や博物館、ライブ体験記などを予定します。
また、記事が見づらいことに気づいたので以後の記法を変更していきます。

1.鑑賞のきっかけ

 大阪・京都旅行に行く際に、一つの目的にした。理由としては、妻が『文豪とアルケミスト』で文豪熱が高まっていたことが主な理由。この時の私は、谷崎潤一郎は読んでいなかったと思う。

2.内容

 2018年冬の展示。谷崎潤一郎の作品は最初に読んだ『春琴抄』でその耽美な世界観と表現に感動を受けたものだが、ここでは谷崎の作品に出てくる女性たちが聞かざる着物をテーマとして展示が行われていた。『細雪』『痴人の愛』などと様々な作品に表れる女性の着物の柄を再現したものが数多くあり、特に矢絣の着物が綺麗で印象に残っている⇒矢絣 - Wikipedia
 この建物は京都の山崎にあるわけだが、もともとは実業家である加賀正太郎が建てたもの。谷崎は東京生まれだが、関東大震災を機に関西へ引っ越しており(引っ越し後に書かれたのが『細雪』だったりして、京都や大阪の雰囲気が作品世界に反映されている)、それから交流があったとのこと。企画展が為されるのも納得である。
 常設展の所蔵物についてはサイトに詳しいが、当時見ることができて記憶に残っているのは以下のもの。館内は写真がNGだったので列挙のみ。

 あとは、建物内にカフェが併設されていて、パンケーキか何かを食べてました。山上にある別荘なだけあって、窓からの眺望は非常に綺麗だった。快晴と11月の紅葉のおかげという説もある。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 当時は谷崎読んだことなくて行ってたので、今行ったらもっと楽しめると思うんだなぁ。

4.どのような人に推奨するか

 表題の企画展はもう終わっているのでその点は置いといてだが、自然に囲まれた別荘の雰囲気と地中美術館のアート感は結構いいものですよ。便がイイとは言い難いが、山崎駅から歩いて20分程度なので、健脚な人ならちょっとした散歩ついでに行けるかと。

Ex.ギャラリー

入口

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茶店があるベランダからの眺望

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