Sex Messiah / Eastern Cult Of Sodomy
日本(神戸)のブラックメタルバンド Sex MessiahよりEastern Cult Of Sodomyをレビュー。Amazonリンクはない。
1.作品を選んだ理由
最初に知ったのは、2014年のBlack Sacrificeで、Mortifera来日時のサポートアクトとして。まぁライブは行けなかったんだけど。コンピは買ってて、この度1stアルバムが出たとのことで購入。
2.内容
2018年1st、Nuclear War Now!からのリリース。スゴイやん。以前はスプリットやコンピしかなかったので、これが初めての単独アルバム作品となる。
音楽性は、所謂1st Wave Blackmetalで、Venom~Sarcofago~Blasphemy等に連なる「汚いブラック/スラッシュメタル」。日本ではブラック・デスでもメロいバンドが多い(と勝手に思っている)中、ひたすらカルトでメロさやキャッチーさの欠片もない音を出している。それがイイんだな。
アルバムとは言え、内容は7曲27分とコンパクト(ジャケットからは8曲に見えるが、トラックとしては#3-#4がまとまっている)。曲の長さも一様ではなく、1分台の曲から7分間じわじわと進むミドルテンポ曲もある。速いパートよりミドルテンポの曲が目立つ。速いパートは所謂スラッシュ的なザクザクとした刻みではなく、ささくれたギターサウンドでトレモロリフを紡ぎだす感じはブラックメタルのそれ。ミドル~スローの曲は、Celtic Frostとか後期Dark Throneのような印象で、低音パワーコードのリフを繰り返しながら展開する。電子音(シンセサイザー)によるノイズ音楽的なパートも装飾的に使われている。
とってもRAWでノイジー且つエコー感ある音質はアンダーグラウンドブラックメタル的だが、実際各音のバランスは良好で悪い音ではない。演奏もしっかりタイト。ただ、その曲とサウンド、そして死を連想させるイラストがコラージュされたジャケット等、カルト度は非常に高い。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
リピートして聞いていこうと思います。この真っ黒な音楽をやっているバンドの中心人物が女子ってのがなんとなく嬉しい推しポイントの1つである。日本のバンドだし応援していきたい。
4.どのような人に推奨するか
比較対象にも挙げた1st Waveの汚いブラック・スラッシュが好きな人に推奨。Amazonにはないので、専門店で買うべし。Disk Unionにもあります(自分はDisk Unionで買った)。