横山純一 / 輪廻する宇宙 ダークエネルギーに満ちた宇宙の将来
輪廻する宇宙 ダークエネルギーに満ちた宇宙の将来 (ブルーバックス)
- 作者: 横山順一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: 新書
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横山純一 / 輪廻する宇宙 ダークエネルギーに満ちた宇宙の将来 のレビューです。
1.作品を選んだ理由
物理化学に関する本を読みたいなと思っていたところ、講談社ブルーバックスというレーベル知った。端的には科学をテーマとした作品が多いということだが、専門書ではなく、門外漢にわかるように解説した書であることが特色。その中でも発行年度が近々で面白そうなものを選択してみた。
2.内容
2015年作品。タイトルと序章ダライ・ラマ14世の話からオカルト系かと思わせるが、本編は極めて真っ当な物理学・宇宙学。宇宙の組成と量子論、宇宙の加速膨張~宇宙の始まりと終わり~タイトルにつながる宇宙の再生と、流れを追って、且つそれぞれの理論が理由とともにわかりやすく解説される。
そもそも量子論って何?といった内容も説明が入り、またそういった研究が為された過程・歴史にも触れてくれており、研究に関連するノーベル賞受賞も取り上げられてることから、知識を身に着ける上ではとても嬉しい(原子模型:トムソンのブドウパン型模型⇒長岡半太郎の土星型モデル、とか)。なお、数式はあまり出てこないので、中学理科程度の理解があれば読める内容となっている。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
いい本だった。正直内容は半分も理解できていないと思うけど、何度か読んで理解してみたい。・・・ごく部分的だが政治批判みたいなパートがあって、それは要らなかったな(もったいない)。
4.どのような人に推奨するか
宇宙論に興味があり、中学生レベルの理科が判る人であればどうにか読めると思うので、おススメ。