1349 / Revelations of the Black Flame
Revelations Of The Black Flame
- アーティスト: 1349
- 出版社/メーカー: Candlelight Records
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
ノルウェーのブラック/スラッシュメタルバンド1349のRevelations of the Black Flameをレビュー。
1.作品を選んだ理由
1349紹介の続き。
2.内容
2009年リリースの4thフル、Candlelight Recordsから。手持ちは2CDで『Works of Fire, Forces of Hell』と題されたライブ盤が付属している。
端的に言って問題作の類。6分近いゆったりしたイントロ曲の時点で既に不穏な雰囲気なのだが、アルバム全編通して、スピードを落としたスローでドゥームっぽい曲展開が続く。超高速でしばきたおすようなドラムやスラッシーな刻みリフはほぼ影を潜めており、終始テンションが低い。厳密には、途中で思い出したような高速パートもなくはないんだが、そのパートにしてもサウンドの関係か籠ってこぢんまりとしていて、攻撃性がいまいち感じられない。#3, #5, #8あたりはそれぞれ3分強ある完全なアンビエント曲で、シンセサイザーのみが支配する、特に面白くないSE的なもの。
「1349にダーク・アンビエントな要素は求めていない」「バンドの過去実績を度外視しても、作品単体で面白くない」という2点が問題だと思います。
付属のライブ盤は2005年、スウェーデンはストックホルムでのライブであるらしい。1st~3rdからいいところの選曲をしてくれていて、こちらは非常にテンション高くハイスピードな1349サウンドを披露してくれていて文句なし。演奏は非常にタイトだし、音のバランスも良く非常にクリアなので、1stアルバムからの曲なんかは、s類はこちらの方が曲の輪郭をつかみやすいかも知れない。ドラムは激烈。こちらは高得点やな。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
本編単品なら★1か2。ライブ盤込みでこの評価。
4.どのような人に推奨するか
1st~3rdファンには全く推奨しない。ただ、1349のライブ盤というのは現時点でないはず(DVD作品はあるけど)なので、ライブ演奏に興味がある人がライブ盤目的で買うのなら、それはそれでいいと思う。ちなみに、次作5th "Demonoir"も引き続き近い作風らしいのだが、この作品のおかげで未購入。