Extol / Undeceived
ノルウェーのプログレッシブデスメタルExtolのUndeceivedをレビュー。
1.作品を選んだ理由
これもテクニカル系メタルを探して出てきたバンドの一つ。結果的に、先に紹介したSpiral ArchitectやTwisted Into Formとつながりがあるバンドだった。
2.内容
2000年リリースの2nd。やや喚き系のデスヴォイスと歌い上げるクリーンヴォイスの交錯、抒情性を感じられるギターメロディーやスラッシュ・デス風の刻みリフ、変拍子、静と動の入れ替わりなどは、初期Opethっぽいといってもいいかもしれない。ややストリングスによる味付けも効いている。ただし、Opethのようなフォーク感はあまりないし、曲が異様に長いというわけでもない、あくまで感触はモダンなプログレメタルと言える。全体的にはテクニック偏重ではなく楽曲主体で聴かせる音になっているが、それゆえにやや地味ともいえる。
3.感想/評価(★の5段階評価)
★★★--
派手な部分は少なくトータルの印象は個人的には薄め。インタールード的な小品を挟みつつも、ムチムチに作りこまれた複雑な15曲71分は結構おなかいっぱいである。
4.作品をどのような人に推奨するか
Opethと比較したけど、Opeth好きに推奨できるかというとそうでもない気がする。要素要素は悪くないだけど、地味なので結構おススメポイントが難しい。