めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

魚住 和晃、栗田みよこ / マンガ 「書」の黄金時代と名作手本―宋から民国の名書家たち

 

マンガ 「書」の黄金時代と名作手本―宋から民国の名書家たち (講談社+α文庫)

マンガ 「書」の黄金時代と名作手本―宋から民国の名書家たち (講談社+α文庫)

 

魚住 和晃、櫻あおい / マンガ 「書」の歴史と名作手本―王羲之顔真卿のレビューです。

 

1.作品を選んだ理由

 本作の上巻にあたる書籍を買っていたので、せっかくなのでと購入。

 

2.あらすじ(内容)

 2009年作。中国史における書の歴史のうち、こちらは宋代から近代までをその解説対象としている。本書でも語られている通り、新しい書体の発生は唐代までで、それ以後は芸術としての再発見・再解釈が多いようなので、上巻に比べると下巻の内容はなんとなく地味に感じる。引き続き図版や解説は多いので、中国史とともに書の歴史の全体像を学ぶには良い書籍になっている。

 

3.感想/評価

 ★★★

 書籍の価値を減じるものではないけど、上巻の方がエキサイティングな内容だった。顔真卿展では、蘇軾・米芾あたりまで幅広く扱っていたね。

 

4.どのような人に推奨するか

 中国史・書の歴史に興味がある方向けなのだが、まずは上巻を読むで良いと思う。そのうえで、さらに後の歴史も知りたいという人に。