めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Putridity / Degenerating Anthropophagical Euphoria

 

Degenerating Anthropophagical Euphoria

Degenerating Anthropophagical Euphoria

 

 

イタリアのブルータルデスメタルバンド PutridityのDegenerating Anthropophagical Euphoriaをレビュー。

 

1.作品を選んだ理由

 ブルータルデスメタルガイドブックで名盤として名高いことを知ったもの。ディスクユニオン御茶ノ水店で見つけ購入。

 

2.内容

    2011年リリースの2nd。超高速・超ヘヴィな模範的ブルータルデスです。ギターは低音でメロディのないリフを刻み続け、キュルキュルしたハーモニクス音を頻繁に混ぜアクセントをつけていく。ドラムは兎に角全編通してブラストビートの嵐で通常のノレるリズムは殆ど発見できないが、ブラストの中でもフレーズに緩急がついており突進一辺倒という感じはしない。ボーカルは1stから変わった(専任になったらしい)ようで、自分はこちらのほうがディープなデスボイで好み。

 1st同様にどの曲も2~3分とコンパクトだが、1stに比べてテクニカルさと突進力が上がっている。曲は複雑で識別できないが、よくあることだしアルバム単位で気持ちいいので気にしない。トータル25分という長さもあり、何度も聞き返せる。デスメタル的に淀んだ暗い雰囲気を残しつつ各楽器が良く聞こえるサウンドも文句なし。

 

3.感想/評価(★の5段階評価)

 ★★★★★

 世の評価に違わず、傑作だと思います。

 

4.作品をどのような人に推奨するか

 ブルータルデス好きは是非。見つけたら買いましょう。Amazonでも普通に買えるみたいだけど…