めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Hour of Penance / Paradogma

 

Paradogma

Paradogma

 

イタリアのブルータルデスメタルバンド Hour of PenanceよりParadogmaをレビュー。

  

1.作品を選んだ理由

 2018年末くらいから久しぶりにブルータルデスの気分になってきていた。今まで聞いたことのなかった当バンドの作品をディスクユニオン渋谷店で見かけたので、さっそく購入。

 

2.内容

    2010年リリースの4thで、名門Unique Leaderからのリリース。結構メンバーの変遷が激しいというか、この時期には既に初期メンバーは誰もいなくなってるんだね。

 内容は一言で表すならば、超高品質ブルータルデスメタル。その特徴はドラムとギター(ブルデスは全部そうかもしれないけど)整合性がありつつも機械的に正確で手数の多いドラムは超速ブラストビートを繰り広げ、高速フィルやギターとシンクロしたキメで楽曲にアクセントを加える。切れ味抜群のディストーションサウンドを持つギターは、テクニカルデスの複雑系ともスラム系ブルデスの低音ズンズン系とも異なる、正統的なヘヴィメタルスラッシュメタルを思わせる「カッコイイ」リフを持っている。ギターソロは偶に出てくる程度だが、リズムとリフだけでおいしい場面が多すぎるため気にならない。

 高品質と書いた通り、とにかく音が綺麗。音圧とパワーがありつつも整ったサウンドは、上記のわかりやすいカッコよさも相まって、聞きやすさにかなり寄与していると感じる。

 

 3.感想/評価(★の5段階評価)

 ★★★★★

 めちゃくちゃカッコイイデス。メイン作曲者のGuilioって、ワイと同い年なんか…。他のアルバムもぜひ手に入れたい。

  

4.作品をどのような人に推奨するか

 ブルータルデス好き、エクストリームメタル好きは必携でいいのでは。ただ、オールドスクール派の人には、高品質=作りこまれたやや機械的サウンドが合わないかもしれないね。私は好きです。