めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

乾くるみ / イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

乾くるみ / イニシエーション・ラブ のレビューです。

1.作品を選んだ理由

 なんJの叙述トリックスレかなんかで見かけた。名前は知ってたけど、その後本屋で見かけたので縁と思って読んでみた。

2.内容

 原作は2004年、2007年に文春文庫からリリースされた模様。衝撃のラストとか煽りすぎな帯はどーかと思うね。内容は至って普通なラブストーリーが99.9%なので、そのパートが面白いか?っていうと面白くはない。2度読みするほどのテンションはなかったのでザーッと読みなおした。煽りに嘘はない。章立ても含め、すごくよく出来ている。読み進めていくと、「あれ?これってそうだっけ?」といった違和感はいろいろ感じられるんだが、その仕掛けを見抜くには至らず。なんなら最後まで読んでもよくわかってなかった(間抜け)。理解すると確かにスゴイ。  

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 凄いが、読んでて面白いかっていうと。再読すると、数々の伏線(というか再解釈)が面白い。

4.どのような人に推奨するか

 ミステリーと書いてありますが、推理モノではありません。そして上記の通り99.9%がラブストーリー。という点を分かったうえで、その仕掛けを楽しむべし。しかし、これどうやって映像化したんだろ??