中町信 / 模倣の殺意
- 作者:中町 信
- 発売日: 2004/08/13
- メディア: 文庫
中町信 / 模倣の殺意 のレビュー。
1.作品を選んだ理由
ブックオフで偶然見かけたものをタイトル買い(作者のことは知らなかった)。でも、どこかの書店のブックフェアでピックアップされているのを見たことあるような気も…
2.内容
作者は「なかまちしん」と読むが、本名は「あきら」らしい。原作は1973年で著者のデビュー作。大分古い。2004年に改稿を加えて創元推理文庫からリリースされた。部隊は現代。なかなかややこしいプロット。トリックというか作品における仕掛けは、読んでいくと途中でなんとなく気づきうる。あと、写真の撮影時刻を利用したアリバイトリックが出てくるんだけど、その後飛行機に乗ったかどうかを搭乗者名簿ベースで調べているので、「アリバイトリックを解き明かさなくても最初から名簿で調べたら済んだのでは…」と思ってしまう。情緒とカタルシスがやや薄くドライで、盛り上がりに欠けたなぁという読後感。ホラーやミステリーというよりは、仕組み重視の調査・推理モノという感じでした。でも、結末を知った後に読み返してみたくはなるね。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
再読したら★もうひとつくらい増えそう。
4.どのような人に推奨するか
ちょっと古いので、まぁ調査/推理小説ファンが読むべき本でしょうな。