めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

体験記:不思議の国のアリス展(横浜そごう美術館)

www.alice2019-20.jp

体験記シリーズ。不思議の国のアリス展に行きました。

1.鑑賞のきっかけ

 QuizKnockとのコラボが切っ掛け。原作は読んだことないし、英語の教科書で出てきたハンプティダンプティしか知らんかったが、下記の本で予習してから行ったので結構わかったぞ。
metal-metal-slime.hatenablog.jp

2.内容

 月曜日は大抵の美術館は休んでいる。そごう併設の本館は会期中毎日営業だからすっごい。ちなみにそごうの由来は十河伊兵衛(そごういへえ)による江戸時代に創業された古着屋らしいね。知らなかった。また一つ勉強になってしまった。

 平日昼間で全然人がいなかったので並ばず快適に入場。音声ガイドは2種類あったが、せっかくなのでQuizKnockの方を選択。結構ガッツリとコラボしていらっしゃる…。入り口でキョロキョロしてたら「謎解きゲームは一時からですよ」と言われたが、特にやる気はなかったのでスルー。この謎解きもQuizKnock監修だったりしたのだろうか?

 展示はあの動画で大体見たイメージ通りで、色鮮やかな世界。お客さんが女子しかいない…。
 前半は同時代、テニエルやラッカムの絵、キャロル自身によるのスケッチ等が展示されている。こちらは前述の解説本で読んだ内容も含まれており、予習により楽しめたエリア。『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の2作品のストーリーを追いながらの挿絵の展示は全て撮影自由で、動画にも出てきていたフォトスポットもこちらにあった。
 後半はより後年の作家によるアリスの再解釈や、別メディアでの表現が出てくる。サルバドール・ダリがアリスを描いていたのは知らなかった!あと『はらぺこあおむし』のエリック・カールも…彼の絵は芋虫だと思ってみてたけど、顔が猫なのでチェシャ猫だったのだろうか(すまん、ちゃんと見てなかった)。あと、120年前に作成された8分少々の無声映画(元は12分だが8分のみ現存)がいたく感動してしまった。再現しようとした試み以上に、この映像の中の誰一人現代では生きていないけれど、作品と映像は今でも残っていて、こういう営みが確かにあったのだなという事実が心に来ました。あと、なぜか作品に詳しい警備員さんが映像や展示の解説をしていたちょっと面白かった。いい意味で。

 音声ガイドについて語っておくと、編集長・ナイスガイ・山本・山森・志賀の5名が2問ずつ10問をクイズを出題。ここではクイズは単に解説の手法であって、本筋では全くない。「ルイス・キャロルは写真に執心していた」という解説が書いてある中で「ルイス・キャロルが当時ハマっていたものとは?」といったクイズが出たりする。せめて誤答選択肢に何らかの関連性や解説があればよかったが、そういうわけでもなさそうだったので、あまりクイズの意味は感じなかったかな。解説そのものは真っ当で良かったと思います。喋りは志賀君が一番聞きやすかった。いい声だね。

 ミュージアムショップは悩んで悩んで結局しおりと原作(翻訳本)だけ購入。QuizKnock公式本や3月ウサギのトートバッグも迷ったが…買わず。あ、あと「水曜日のアリス」(雑貨屋)のバッグとかも売ってたね。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 普通の満足度。でも行っておいてよかったよ。

4.どのような人に推奨するか

 アリス好きって世の中どれくらいいるものですか?女性はみんな通っている?好きな人は是非。知らなくても、一般教養として行くのもよいでしょう。きっかけはどうあれ、アリスのことを知れてよかった。

Ex.ギャラリー

入口

フォトスポット

この辺一帯は撮影自由

Mock Turtle(ウミガメモドキ)好きだわ