ティム グリン=ジョーンズ / 「日常の偶然」の確率
「日常の偶然」の確率―あなたが本当の父親じゃない可能性から犯罪の遭遇率まで数字にしてみた
- 作者: ティムグリン=ジョーンズ,Tim Glynne‐Jones,藤原多伽夫
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: 単行本
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ティム グリン=ジョーンズ / 「日常の偶然」の確率
1.作品を選んだ理由
図書館うろうろしてたら面陳列されていたので目に入った本。ちょっと前によく書店で見かけたFACTFULNESSっぽい本だなと思ってタイトルで借りる。
2.内容
2013年に原書房からリリースのソフトカバー本。タイトル通り、人間に関する様々な事象の確率をざっくり求めている本。前書きに「本書の主眼はそうした体験についてあれこれ考えてみることにあり、データの信頼性を追求するものではない」とある通り、精緻なデータ本ではなく、雑談ネタになるトリビア程度の位置づけの本。既存の統計データと確率の組み合わせ、確率と確率の組み合わせを用いて、もっともらしい数字を導いていく。自分が生まれる確率、双子になる確率、事後で死ぬ確率、ギャンブルで勝つ確率、天災に遭う確率…などなど。確率の出し方が、割合や百分率ではなくて、「N人にひとり」という書き方なのがなんか読みづらかった。
それぞれの確率はそんなに真剣に算出しているわけではないのであまり重要ではなくて、既存データやテーマの土台となる背景の話に興味深いものがあった。「人口当たりの警察官が多い国」とか、モンティホール問題の由来(カナダのテレビ番組の司会者)とか、そういうトリビアの方が面白かった。
3.感想/評価(★の5段階)
★★---
基本的には「ふーん」と思って終わりの本。図書館で読む分にはいいが、購入しようとは思わないかなー。
4.どのような人に推奨するか
トリビア好きに。雑談のネタにはなると思うよ。