めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Sabaton / The Last Stand

ザ・ラスト・スタンド

ザ・ラスト・スタンド

スウェーデンのパワーメタルバンド Sabaton / The Last Standをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 最初に知ったのは何だったかな?2015年のLoudparkでめっちゃ評判を上げて、知ったのはそのあと。その2015年のLoud Parkは当時大阪に住んでて見ていないんだが、YoutubeのNuclear Blastのチャンネルでいくつか聞けたのでそこからかな。

2.内容

 2016年リリースの8thフルですか?Nuclear Blastからのリリース。毎度のことながら、Warをテーマとした世界観で男臭くキャッチーな楽曲をやっている。この作品から聞き始めたのであまり比較はできないのだが、クリアなサウンドとキャッチーなメロディー、絶妙にクサいキーボードやギターフレーズ 、シンガロングできるコーラスという、"The Sabaton"な要素がたっぷり入った素晴らしい作品だと思う。ミドルテンポでどっしりとした楽曲とヘヴィメタル然としたストレートなリフと楽曲構成、キャッチーでわかりやすく盛り上がるコーラスとフレーズ、Joakim Brodenの暑苦しく男臭いミドルレンジの歌声(メロパワ的なハイトーンではないです)がSabatonの核だと思っております。

 Youtube効果とライブでの印象から、水戸黄門の「ああ人生に涙あり」的な3連リズムを持ったスローで力強い"Sparta"(ライブではちゃんとウー!ハー!してきた)、疾走感とメタリックな単音リフに彩られた"Blood Of Bannockburn"、分厚いコーラスに荘厳さを感じる"The Last Stand"(YoutubeのSabaton楽曲でエンディングに本楽曲の"In the name of god..."からのラストコーラスがシームレスにつながっていて、最初はそういう曲なのかと思ってた)、西南戦争西郷隆盛をテーマとし、歌詞にも日本語が登場する極めてキャッチーな"Shiroyama"あたりが、やはり好みの曲である。
 奥さんもSabatonに関しては凄く好きであり、一緒にライブに行ってくれたのである。テーマは戦争なんだけど、政治批判とか未来への警鐘といった個人の主張的な要素はあまり感じられず、As Is(ありのままの事実、こういうことがあった)を描くような歌詞が非常に好感度高いようだ。37分というランニングタイムもいいよね。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★★
 イイゾーこれ。

4.どのような人に推奨するか

 メロパワとは違う、暑苦しく男臭い、キャッチー&ポップなメタルなので、そういうのが好きな人に。メタル初心者にも非常におススメですぞ。