Beast In Black / Berserker
- アーティスト: BEAST IN BLACK
- 出版社/メーカー: NUCLEAR BLAST AMERICA
- 発売日: 2017/11/03
- メディア: CD
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フィンランドのパワーメタルバンドBeast In Black / Berserkerをレビュー。
1.作品を選んだ理由
YoutubeのNuclear Blastチャンネルで流れてきて感動して購入。久しぶりに新譜を買った。
2.内容
2017年リリースの1stフルで、Nuclear Blastからのリリース。同じくフィンランドのBattle Beastを解雇同然の扱いで離れたAnton Kabanen[Gt/Vo]が、2015年に自身の立ち上げたバンドであり、そのコンセプトは日本の漫画「ベルセルク」に強いインスピレーションを受けているという。タイトルそのまんまだしね。
さてこのアルバムでは、とにかくメロディの質が高くポップ、且つ漢(オトコ)臭く超熱いパワーメタルをやっている。メロスピ系の線の細い感じは一切なく、分厚いギターサウンドにザクザクと刻まれるビッグなリフ、ポップさ助長するシンセサイザーサウンド、やや濁声がかった強力なミドル~劈くようなハイトーンシャウトを自在に使いこなすYannis Papadopoulos[Vo]のヴォーカル、手数多めでツーバス踏み鳴らしつつ土台をさせるリズム隊と、本当に「パワー」なメタル。
#1 "Berserker"でハイスピードな3連系のノリでいきなりテンション高くハイトーンシャウトもぶちかましており、メロディックなハモリギターソロも含めて掴みは最高。シンセサイザーを用いてポップ度がひと際高いリードトラックの#2 "Blind and Frozen"、ダンスミュージック的要素を前面に押し出した#6 "Crazy, Mad, Insane"、 どう聞いてもEuropeのFinal Countdownである#9 "Eternal Fire"などのポップ曲(クサメロというかダサメロであるが、それがイイ)が挟まれつつ、ガッツリとしたパワフルな曲が並ぶ。どの曲でも全体的にシンセサイザーの役割は非常に大きく、曲を印象付けている。
これはすごいぞー。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
文句なし。2019年の2ndまだ買ってないんだよなぁ。
4.どのような人に推奨するか
個人的には、スウェーデンのDreamEvil(Fredrik Nordstromがやってたアレ)的なキャッチー度の高いストレートなヘヴィメタルに、Sabatonのシンセサイザーや仰々しい要素を混ぜたようなイメージでおりまする。クサメロ好き、パワーメタル好きには確実にヒットすると思うので、是非どうぞ。