Blood Vengeance / Iron Warfare
ドイツのブラックメタルバンド Blood VengeanceのIron Warfareをレビュー。 Amazonに取り扱いがなかったので、画像だけ貼っておいた。
1.作品を選んだ理由
突貫系ベスチャルブラックメタルを探してたら、なんか見つけた。チリのBloody Vengeanceとは別バンドなので注意しよう。
2.内容
手持ちのは2015年Soul Erazerからの再発。1stフル(2004)、EP "Panzerschlag"(2002)、デモ "End All Life"が全部入ったお得盤。アルバム1枚で解散しているようなので、これを手に入れれば全カタログです。
前半9曲が1stフル。短いイントロを挟んで、メロディ感の希薄なパワーコードで押しまくるリフにドタトタした性急なブラストビート。ずっと同じビートの単調なブラックメタルではなく、スピード変えたブラストをしてみたり、ちょこちょこキメを入れたりと、リフとリズムのスイッチで多少展開させるところがデスメタルっぽい。"War"なコンセプトも含めて、Mardukの"Panzer Division Marduk"や"Plague Angel"を思い起こさせる。ややメロディとスピードを薄めるた感じか。
#10~#13がEP。音は大分ペラペラ。ギターが弱い分、ドラムとベースが良く聞こえる。音楽の方向性はほぼ1stと同じで、#10は "Panzershlag"は1stにも収録されている。
#14~#18がDemoで、音楽・音質ともにEPと大差ない。1stとの楽曲のかぶりもない。全18曲52分と、各曲は短めで2~3分であっという間に駆け抜ける。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
Mardukっぽくてイイよ。Marduk聞けば?という話をしてはいけない。
4.どのような人に推奨するか
ファストでマッチョなデスメタル寄りのブラックメタル好きに推奨。どっちかというとデスメタルかもしれん。メロディ派や寒々ブラック好きには推奨しない。どちらかというと暑苦しいWarサウンドである。