めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Nihil Domination / Sado Perverser Goat Insulter


エクアドルのブラック/デスメタル Nihil Domination / Sado Perverser Goat Insulterをレビュー。Band Campを貼ってみる。

 

1.作品を選んだ理由

 War/Bestial系に興味を持ち始めて、最初に購入。手持ちはDeathrash Armageddon盤です。

 

2.内容

 2010年リリースの唯一の1stフル。解散済みなので、これだけ持っておけばOK。BlasphemyやBlack Witheryなどと比較可能な、ジリジリとノイジーなギターに削岩工事のようなドラムが絡み、治安悪くひたすら突撃しているデス・ブラックメタル。メロディはなくリフも何を弾いているかはよくわからない。ボーカルにはリバーブなのかエフェクトなのか何かしらかかった、ドスの聞いた呪詛のような低音。勢いと音の圧力だけは本当に凄い。#4 なんかは開幕からフルブラスト⇒高音シャウト⇒謎の爆発音と、開幕からやらかしており、その勢いのまま3分弱の曲を駆け抜ける。早いブラストはもっといくらでもあると思うが、この性急さと前のめり感はWar/Bestial特有だと思います。基本的に同じテンションで26分爆裂し続けます。Deiphagoにも近いかもしれません。最後の#10はSarcofagoのカバー。

 

3.感想/評価(★の5段階評価)

 ★★★★-

 このジャンルとしての要件充足度合いは相当に高い。この音圧に包まれるのは結構快感です。これも音楽なんだなあ、と見識が広がった気がする。

 

4.作品をどのような人に推奨するか

 War/Bestialの中でもブラスト一辺倒且つノイズ塗れの極悪サウンドを求める方にはおススメ。