Incantaion / Diabolical Conquest
アメリカのデスメタルバンドIncantationのDIabolical Conquestをレビュー。
1.作品を選んだ理由
Incantation集めの一環です。気に入ったので全部聞く所存。
2.内容
1998年リリースの3rd。作風は同じだが、結構受ける印象は違う。いい意味でメジャー感が出てきていると思う。
まず、音が全体的にソリッドになった。ギターは厚みがありよく歪みながらもリフの輪郭がよく伝わり、ドラムは硬質でタイトなサウンドになっている。だからかもしれないが、全体的に1st/2ndよりスピード感・疾走感が増しているように思える。実際なファストなパートは結構多め。といってもスローで邪悪なパートは健在であり、ラストを飾る#8では16分47秒のドゥーム曲が待ち構えている。
ボーカルも変わっていて、初期の沈み込むような深さ・低さのデスヴォイススとはちょっと違うが、威厳あるグロウルを聞かせており、よくハマっている。
3.感想/評価(★の5段階評価)
★★★★★
即効性が高くサウンドも良い。改めて聞き比べると、彼らのアルバムの中でも結構好きな方だなこれ。
4.作品をどのような人に推奨するか
スローでドゥームなIncantationを期待する向きにはちょっと違うのかもしれないけど、サウンド・演奏・曲に優れた高品質なデスメタルなので、デスメタルファンは持っていて損はない。