Klysma / Sick
ベルギーのデスメタルバンドKlysma / Sickをレビュー。
1.作品を選んだ理由
ジャケからブルデス味を感じたので、ジャケ買いということになる。バンドは全く知らなかった。
2.内容
2018年リリースの1stフル。Ghastly Musicって聞いたことあるなぁと思ったら、Amputated Veinの子レーベルだったか。メンバー全員20台の若めのバンド。
極めてクリアでマシーナリーな現代的サウンドは、同じベルギーのAborted「Goremageddon」を思わせる。ただ曲作りの方はいささか趣が違っていて、こちらは低音でメロディなくスローに這いずり回るリフと、リズム的に完全にシンクロしているようなドラムが中心のスラミングブルータルデス。気持ちよくなるようなスローパートと、ツービート疾走(ブラストというほどではない)が交錯する。リフは特に面白くないんだけど、ディープなガテラルヴォイスとドラムでそこそこ聞ける。
我々日本のリスナーは、#5 A Thousand Rotting Corpseの中間パートで星のカービィBGM Green Greensが挿入されていることにニヤリとできる。「ズモモモモモモモ、ズモモモモモモモ」というリフはやはりデスメタルっぽいリズムなのだろうか…。11曲34分と1曲1曲は短く、ノリも音質も良いので結構聞ける。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
買って損はしないくらいの出来。
4.どのような人に推奨するか
スローテンポでズンズンと低音で刻むグルーヴィーなデスメタルが好きな人向け。オールドスクールニキやスピード厨には勧めない。