めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Decapitated / The Negation

Negation

Negation

ポーランドデスメタルバンドDecapitated / The Negetionをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 Decapitatedを4枚目まで買ったので、書いていくシリーズの続き。

2.内容

 2004年リリースの3rdフルアルバム。こちらも大手Earache Recordsからリリース。2年ごとにいいペースで作品をリリースしていますね。メンバーチェンジも1stからここまでなく、仲良くやっている模様。

 音楽的な方向性は一緒と言っていいが、ストレートな暴虐性が増しつつも楽曲にメリハリがついたのと、音質・音圧の向上による圧迫感がかなり出ている。前作(2nd "Nihility")はの音はヘッドホンで聞くとなんだかスカっとした空間が感じられるやや薄いものだったが、今回は硬質でありながらドラムもギターも1音1音がとにかく太く空間を埋め尽くしているという感じ。

 楽曲的にはブラスト爆走系の#1,#2,#3,#7と、ややスローでMorbid AngelのG"Gateways To Annihilation"的な展開を見せる#4,#6,#8など曲ごとの個性が出たかな。曲を通じて1つのテーマリフを土台としつつスローにじわじわ展開していく#6 The Negationなんかは新機軸っぽいが、爆速厨は歓迎しないかもしれん。総合的には楽曲の印象が増している。音質の向上も相まって、彼らのカタログの中でもキラーな出来です。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★★
 1stと3rdが今のところツートップやな。

4.どのような人に推奨するか

 相変わらず硬質で刻みがカッコイイデスメタルをやってくれている。本バンドの1st,2ndが気に入った人なら間違いない。