Decapitated / Organic Hallucinosis
- アーティスト: Decapitated
- 出版社/メーカー: Earache UK
- 発売日: 2008/01/13
- メディア: CD
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ポーランドのデスメタルバンドDecapitated / Organic Hallucinosisをレビュー。
1.作品を選んだ理由
Decapitatedを4枚目まで買ったので、書いていくシリーズの続き。これが4枚目だね。
2.内容
2006年リリースの4thフルアルバム。こちらも大手Earache Recordsからリリース。あ、ボーカルがSauronからCovanという方に変更になっていますね。相変わらず2年ごとに作品をリリースしている。
ぶっとくファットなギターサウンドによるVoggの圧倒的な刻みは健在。なんだが、このアルバムから変則拍子や不協和音等のテクニカルデスメタルの方向性が強くなっている。#1 "A Poem About An Old Prison Man"で聞かれるリフにも、浮遊感のある不協和音リフと変則拍子なパートがあって、雑な説明をするとちょっとMeshuggahっぽいというかプログレッシブデスメタルというか、そういう感じが出てきた。ギターやドラムはハイスピードながらややマシーナリーな雰囲気。後はシンセサイザーやSE等を用いて結構曲の雰囲気づくりをするようになってきた。ベースがベロンベロンとしたアタック音で低音の存在感を出しているが、それも「っぽい」といえばそう。Meshuggahのアルバム"Chaosphere"がストレートなブルータルデスメタルと化した感じとでもいうか。
と、変わったところを説明したし、実際初期のThe デスメタルな作風と比較すると変わったなぁと感じるが、ブラストビートで高速に爆走するパートや種々の刻みリフによる快活なカッコよさは引き続き健在なので、そんなに腐すような内容ではないと思う。音質も良い。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★ー
好みかっていうとちょっと違うけどね。やっぱ1st/3rdのノリがええんや。
4.どのような人に推奨するか
ちょっと作風が変わったので、1st~3rdのファンにストレートに推奨できるかというと、それは違うかな。プログレデス的な雰囲気がアリなら、チャレンジしてみてどうぞ。クオリティは高い。