めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

井出洋一郎 / 聖書の名画はなぜこんなに面白いのか

聖書の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)

聖書の名画はなぜこんなに面白いのか (中経の文庫)

井出洋一郎 / 聖書の名画はなぜこんなに面白いのか のレビューです。

1.作品を選んだ理由

 西洋絵画見るのに聖書の知識あったほうが面白いようなので、ブックオフで適当に探して目についたこちらを。

2.内容

 2010年作品。聖書のストーリーに沿って旧約~新約の順に紹介。外典等も含めており、3章では聖人が取り扱われる。まさに聖書の流れとエピソードを共に紹介してくれるところが長所。絵画と説明は体感3:7くらいで、絵画が表すエピソードとアイコン・属性をしっかり説明してくれる。マリアが羽織る白と青の衣、白百合、月など。
 同題材の他著名作品は作者・作品名の紹介だけに留まっていて、(調べてみてねというころなのだろうけれど)、絵が載っていないのは残念。1単元ごとに挿入される対話形式(生徒と先生のQAを模した形式)の解説は、おおむね面白く気になる点を聞いてくれているものの、偶にパッとしないやりとりがある気がする。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 対談形式がパートが好きでないという個人の嗜好による減点で、内容は良い。折に触れ見返すと思う。

4.どのような人に推奨するか

 キリスト教と西洋絵画に詳しくない私のような入門者向けかと。