望月 麻美子, 三浦たまみ / いつでも名画に会える 日本10大美術館
いつでも名画に会える 日本10大美術館 (ビジュアルだいわ文庫 023J)
- 作者: 望月麻美子,三浦たまみ
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/11/11
- メディア: 文庫
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望月 麻美子, 三浦たまみ / いつでも名画に会える 日本10大美術館 のレビューです。
1.作品を選んだ理由
書店で見かけて。「名画は嘘をつく」シリーズ同様、ビジュアルだいわ文庫からだったこともきっかけです。
2.内容
2017年作品。ビジュアルだいわ文庫自体が新しめのレーベルのようです。絵画そのものを切り口とするのではなく、それが所蔵される日本の美術館を切り口といした紹介本。
一般の話題は企画展になりがちだが、この本では常設展として美術館自身が所蔵する作品と、それが収集された経緯、ひいては美術館設立の経緯が扱われる。結局我々は美術館単位で絵画を見に行くのが基本なのでその情報が得られるのは嬉しいし、美術館自体も建造物という一つの美術品と言えるので、その観点から説明があるのも嬉しい。
10大と銘打っているものの、実際にはコラム的にその他33館の美術館が紹介されるため、ガイドブックとしてとても有用。絵画1枚1枚に対する解説も、必要十分・最低限の内容を抑えていると思われ、この点も入門書としてよくできていると思う。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
先日ギュスターヴモロー企画展を見た汐留パナソニック美術館や、ドービニー企画展を見た損保ジャパン日本興亜美術館も載っていた。何度か足を運んだことがある国立西洋美術館にも再度行こうと思えたし、岡山県や山梨県の美術館に行ってみたくなった。
4.どのような人に推奨するか
どこの美術館に行こうかな?と迷っている人にもいい指針になるし、建築物としての美術館に興味がある人にもいいと思います。今ちょうどコルビュジエ展を西洋美術館でやっているしね。