めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

オスカーワイルド / サロメ

 

サロメ (岩波文庫)

サロメ (岩波文庫)

 

 

オスカーワイルド / サロメのレビューです。岩波文庫版です。

 

1.作品を選んだ理由

 CryptopsyのNone So Vileのジャケットが「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」そのものだからです。

https://www.metal-archives.com/images/1/9/9/199.jpg

 

2.あらすじ(内容)

 1890年代にリリースされた新約聖書をもとにしたオスカーワイルドの戯曲。あらすじはWikiを読んだほうが早い。非常に短いお話だが、内容とビアズレーの挿絵が相まって、非常に淫猥・背徳的な雰囲気がある。だが、それが惹かれる理由かと。

 役者は劇作家・演出家とのことで、翻訳は劇のセリフ本みたいになっていてテンポが大変よろしい。

 

3.感想/評価

 ★★★--

 中古で買ったので、1959年の本で旧字体が多く、読みやすいとは言い難い。今出ている岩波文庫は違うのだろうか?買いなおしてみたい。内容は面白い。わがまま少女サロメちゃん、萌えを連発する若きシリア人など、割とキャラクターが面白い。いろいろな人が題材にしたくなる理由もわかる。

 

4.どのような人に推奨するか

 ちょっと毒のある話が好きで、キリスト教的世界観に興味がある人、Cryptopsyのジャケでうんちくを語れるようになりたい人など。