Deiphago / Filipino Antichrist
- アーティスト:Deiphago
- 出版社/メーカー: Edge Imp542
- 発売日: 2011/03/11
- メディア: CD
フィリピン出身(活動拠点はコスタリカ)のブラック/ベスチャルメタルバンド DeiphagoのFilipino Antichristをレビュー。
1.作品を選んだ理由
こないだ書いたDeiphagoの続き。
2.内容
Hells Headbangers Recordsから2009年リリースの2ndフル。彼らの作品はどれも一緒でノイズ塗れの突撃&絨毯爆撃デスメタルなのだが、本作も例にもれずデスメタルの極北をひた走っている。ノイズ塗れと言っても、「音が悪い」とはまた違うんだよ。ギターもベースも何を弾いているかはさっぱりわからないし、音として聞こえてくるのはシンバルとブラストビートのスネア、獣のようにがなるボーカルくらいなのだが、全体としてはものすごい音の圧力を生んでいて、渾然一体となったサウンドの暴力は明らかに意図を持って表現されたものだと感じられる。まぁそれが音楽的にいいかと言われるとよくわからないんだけど、でもこんなノイズ体験ができる音楽が他にはないという意味では唯一無二とも言える。破壊的で混沌としている。グラインドコアの方がまだ理性的なサウンドだよ。すごいアルバムだと思う。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
曲は1曲も覚えてないんだけど、勢いだけで聞いている。
4.どのような人に推奨するか
曲の区別がつかないような破壊的に突撃しまくるデスメタルを聞きたい人向け。この2ndを聞ければ、彼らの後続の作品も聞けるということになります(このアルバムが一番ブチ切れているので)。