めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

体験記:安藤忠雄初期建築原図展 個の自立と対話(国立近代建築資料館)

体験記シリーズ。「安藤忠雄初期建築原図展」に行きました。

1.鑑賞のきっかけ

 地中美術館大山崎山荘美術館光の教会なんかは見たことがあって、縁があるように思ったから。あと、実質無料だったから。建築そのものは全くの素人です。

2.内容

 場所は、三菱を創設した岩崎彌太郎の一族が住んでいたという「旧岩崎邸庭園」内にある国立近代建築資料館。国(文化庁)が運営する施設だからか展示そのものは無料なのだが、入場に工夫がいる。平日は合同庁舎正門から費用ナシで入場可能。土日は合同庁舎正門は閉まっているため、休日に行った私は庭園側から400円の入場料を支払って入場した。2012年竣工ということで綺麗な建物です。

 タイトル通り、後年制作する美術館等の大きな建物物ではなく、主に氏が初期(80年代まで)に手掛けた個人邸宅・教会・アトリエの図面や模型を展示されている。正直図面は読めないので、解説や写真・模型を主に見てました。解説は建築物ごとの由来や設計思想が丁寧に書かれているのと、3次元の模型がセットになっていることで、どういう思想で以て設計されているかを理解することができた。撮影も自由。

 広さは1.2フロア(0.2はロフト分)で見るだけならアッという間に回れてしまう。ただ、この展示会の凄いところは、70ページを超える本会のフルカラー図録が無料で入手可能なこと。事務所に行って一声かければもらえます。展示の内容がほぼ収録されているので、これがもらえるというだけでも非常な価値があると思います。2,000円くらいとっても良さそうなものなのに、これが無料とは…。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★★
 展示そのものは★3くらいの印象なんだけど、400円で旧岩崎庭園まで入園・観覧できること、フルカラー図録が無料でもらえるという付加価値により★5。

4.どのような人に推奨するか

 建築に興味がある人は是非どうぞ。土曜の午後でも全然混雑してなかった。これ単品で見るのが憚られる人は、近接する上野の各美術館とハシゴするのもおススメ(疲れると思うけど)。

Ex.ギャラリー

外観

全体像(そんな広くない)

大淀のアトリエ模型 高所恐怖症にはキツイ?

光の教会 中に入ったことはない