めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

The Crown / Doomsday King

Doomsday King

Doomsday King

スウェーデンのメロディックデス/スラッシュメタル The Crown / Doomsday Kingをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 気づいたら再結成してたけど、メンバーチェンジがあったとのことでしばらく買ってなかった。ほとぼりが冷めた頃になんとなく入手。

2.内容

 2010年リリースの再結成後7th。楽器陣は同メンバーだが、Johan Lindstrandは再度離脱しており、Jonas Stålhammarが加入。今知ったけど、God Macabre、At The Gates、Lurking Fear等のスウェディッシュデス人脈のようである。ボーカルにそんなに違和感はないです。国内版にはボーナスがいろいろあるらしい。
 所謂デスラッシュをやっていることには変わらないが、解散前6thからまた少し変わって、音と曲は4th~5th頃に戻った感じかな?ギターの黒っぽい歪みは往年のスウェディッシュデスみたいな感触があって、とってもオールドスクール。ストレートに刻むタイプの真っ当なデスラッシュ曲が多く、ロックンロール風味は減退。ボーカルの違いによるのかもしれないが、ブチ切れたような圧倒的なハイテンション感もやや薄めか。
 The Crownに期待されている音楽を体現してくれているし高品質とは思うけど、なんというか個性が薄まってやや「普通になった」感は否めない。リフの感じがCarnal Forgeっぽいような気がしてきたが、それでもカッチリしすぎない粗野な感触は、ドラムスの演奏によるところが大きいのかもしれない。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 いろいろ書いたけど、変に比較しなければ良作やで。

4.どのような人に推奨するか

 The Crownの入門に買っても損しない出来。The Crownの作品群としてみる場合、上記の理由から本作の優先度は低くなると思います。そして、この後の作品は聞いてないんだよなぁ~。