めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

体験記:水戸徳川家名宝展―創造―(水戸徳川ミュージアム)

体験記シリーズ。「水戸徳川家名宝展―創造―」に行きました。

1.鑑賞のきっかけ

 茨城県に旅行に行ったので、妻の要件で寄ってみた。

2.内容

 茨城県水戸市にある博物館。旧名は「彰考館徳川博物館」で2011年に改名されたらしい。最寄り駅は偕楽園駅なのだが駅自体が臨時駅であり、夏時期は閉場している。バスで偕楽園まで言って、そこから歩いた。結構な丘の上にあり、徒歩でいくのはそこそこにしんどい。アクセスは良くないね。本館で主として扱われる徳川の人物は、第2代水戸藩主で5代将軍綱吉の右腕として活躍した徳川光圀水戸黄門さま)、第9代水戸藩主の徳川斉昭、そして15代/最後の将軍である徳川慶喜と、水戸にゆかりのある3名。

 入場料は大人一名1,200円。展示フロアは全3フロア。展示の1つは、関東大震災で失われた刀剣を現代に再現するというコンセプトの「刀剣プロジェクト」。伊達政宗が使ったという「燭台切光忠」など、鎌倉時代の刀匠が拵えた名作と、それを現代の刀匠が再現制作した刀などが並べて展示されていた。「刀剣乱舞」とのコラボもあり、キャラクター(燭台切光忠さん)のパネルも展示されていた。
 続いては、主に文化的な蒐集品の展示。フォーカスされているのは、幕末に活躍した水戸藩9代目藩主:徳川斉昭。彼は学問に重きを置いたようで、同水戸市内にある「弘道館」を開設し広く人材を求めたという彼の取り組みが見えるような展示が数多く並んでいる。世界地図や望遠鏡など、世界に目を向けていたことがわかる。
 最終フロアは先に挙げたような関連人物のアイテムが様々に展示。着物、旅行鞄、鎧などなど。基本的に、各展示は撮影自由だった。また、フロア間の廊下には説明パネルで冒頭に述べた3名等の略歴や写真などが掲示されていて、前知識として勉強になる。併設カフェやミュージアムショップは余り見ませんでした。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 ボリュームや内容に比べると、ちょっと入場料が高いかなと感じた。

4.どのような人に推奨するか

  江戸~幕末が好きな人には良いと思います。近くにある偕楽園弘道館もセットで回る方がより楽しめると思う。それぞれ健脚なら十分歩いて回れる距離。

Ex.ギャラリー

入口

燭台切光忠(真品)

燭台切光忠(模造品)

展示コーナー