めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

体験記:府中市制施行65周年記念 棟方志功展(府中市美術館)

体験記シリーズ。「棟方志功展」に行きました。

1.鑑賞のきっかけ

 府中市美術館は近いので、展示に関わらず行こうという心意気で行ってみた。なお、会期を間違え開催前に行ってしまい、扉の前でしょんぼりした模様。

2.内容

  棟方志功1903年生まれの日本版画家。「わだばゴッホになる」と画家を志して青森から上京し、その活動を通じて国際的な版画賞も受賞している世界的巨匠とのこと。私はこの展覧会で初めて知りました…。美術史上、志功はどのような位置づけなんだろう?

  この展示では志功の作品を幅広く展示しているが、特に連作・大作を取り上げて展示しているとのことで、壁いっぱい使った大きな版画作品が非常に多い。12枚から成る連作『二菩薩釈迦十大弟子』や、岡山県の倉敷国際ホテルのために制作され縦2m×横13mと世界最大の版画作品と言われる『大世界の柵 坤 人類から神々へ』の展示もあった。よくこんなの持ってきたね。比較的年代別に順を追って展示されていることもあり、作品の変節が見て取れる。後年の作品は人体の切り取り方というか表現の仕方に、キュビズム感(ピカソ感)があるなーと思った。同時代の人だし、影響は受けたんじゃないかな。

 解説はやや少なめに感じた。自分にあまり知識がなかったのでもう少し解説があってもよかったかなぁという気もする。でも700円でこれだけ見られれば良いでしょう。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★ー
 絵の背景などがあんまりわからなかったというのが事実だが、部分部分で感銘を受けた。

4.どのような人に推奨するか

 版画や日本絵画に興味がある人、かなぁ。

Ex.ギャラリー

撮影は全編禁止。看板だけ…