めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

小川洋子 / 博士の愛した数式

 

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

 

小川洋子 / 博士の愛した数式のレビューです。

 

1.作品を選んだ理由

 第一回(2004年)本屋大賞受賞作品とのことで。読書初心者なのでこういう賞をとりあえず指針にするのである。

 

2.あらすじ(内容)

 ある時から記憶が80分しか保たなくなった数学者、その家へ家政婦として派遣された私とその息子√(ルート)が織りなす物語。文面も世界観も優しい穏やかなもの。

 

3.感想/評価

 ★★★--

 なんとなく淡い色調を感じる描写はよかったが、お話は特に盛り上がるとかそういうたぐいのものではなく、あっさりとしたもの。個人的な志向としては、もっと数学に絡めたお話があってもよかったなあと思う。

 

4.どのような人に推奨するか

 ミステリーのような刺激やどんでん返しではなく、美しいあたたかな文学を求める方にかな。