めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

本間浩輔 / 残業の9割はいらない

本間浩輔 / 残業の9割はいらない のレビューです。

1.作品を選んだ理由

 しばらく前に買った新書。著者がヤフーの役員ってとこと、まぁタイトルに釣られたところと、働き方改革が叫ばれる昨今なので。

2.内容

 2018年、光文社新書から。一言でいえば、ヤフーの役員が「働き方」及び働き方改革について述べる本である。刺激的なタイトルは耳目を集めるためのものであるが、当然ながら内容は一社員の視点ではなく、働かせ方・人事制度・評価制度・コミュニケーション・組織運営と言った、上位レイヤーの役職員が実践出来得る内容となっている。生産性が低いのはそもそも社員の問題ではなく、生産性の低い環境やプロセスにあるというのは、結構その通りだと思うんだよなぁ…。生産性低下の一連として挙げられているおもてなし精神の高いメールは、最近はやめるようにした。通勤距離の問題やリモートワークの拡大についても触れられていて、なんというかコロナ禍以前からちゃんとやる会社はやってるんだな、と。自分の実績と経験だから悪いようには書かない者なのかもしれないが、頷ける話が多かったなという印象。管理職レベルになったら再読してみたい。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 面白いです。全部が都合よく取り入れられるとは思わないけど。

4.どのような人に推奨するか

 所謂企業に所属して会社員として働く人であれば、読む価値はあると思います。大企業の人の方が共感度は高いんじゃないかな。