めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Heaven Shall Burn / Deaf To Our Prayers

Deaf To Our Prayers

Deaf To Our Prayers

ドイツのメロディックメタルコアバンド Heaven Shall Burn / Deaf To Our Prayers をレビュー。

1.作品を選んだ理由

 バンド名はかねがね。でも音楽自体は聞いたことなかったのでDisk Unionで適当に、これと『Iconoclast』を買ってみたのだ。事前の視聴はなし。

2.内容

 2006年にCentury Mediaからリリースの4thアルバム。大手ですね。全然このバンドの歴史を知らないんだけど、1996年から活動しているらしい。
 かっちりした音像の中で繰り広げられるヘヴィで分厚くシンプルなギターリフと、甘くなりすぎない絶妙なメロディーのハーモニー。Bullet for my Valentineとかよりもヘヴィ推しのイメージですね。ちょっと後期Dark Tranquilityっぽい感じもするかな?リフメロディーの重ね方がね。基本的にはリフオリエンテッドな楽曲に、タテノリの激しいドラムやビートダウン、強力な咆哮型デスヴォイスを組み合わせた攻撃的な音楽スタイル。攻撃的ではあっても暴虐的だったり混沌的ではなく、あくまで制御された攻撃性と言った感じでライブ映えしそうだなぁーって感じ。結構全編同じようなテンションに感じますが…
 ちな、ブラストビートはないです(あると思ってたんだけど)。なんとなくブルデス的な攻撃力を期待してたところもあったので、その点はちょっと期待外れだが、期待とずれていただけの話で本作の品質に問題があるわけではないです。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 高品質でカッコイイ。それ以上の感想が出てきにくいというか、めっちゃハマる感じはしない。

4.どのような人に推奨するか

 元気でわかりやすいメジャーで現代型なヘヴィメタルデスメタルの文脈ではなく、あくまでヘヴィメタルとかメロディックデスの文脈でとらえる方が腹落ちする感じかもしれない。ブルータルデス的な攻撃性を期待して買ってはいけない(1敗)。