折原一 / 倒錯のロンド
折原一 / 倒錯のロンド のレビューです。
1.作品を選んだ理由
叙述トリックスレで見かけたので購入。『倒錯の死角(アングル)』が見つからず、最寄りの本屋にあったのは解答編が袋とじになっていたのが気に食わなかったので、とりあえずこれ。
2.内容
原作は1988年で、講談社文庫から。江戸川乱歩賞応募作だった模様。叙述トリックというのかどうかよくわからないが、とにかく作品構造が非常に面倒臭い。トリックの構造が複数の入れ子になっている。小説の盗作と賞への応募を巡る関係者が織りなす倒錯したストーリーではあるが、その分かりづらさとメタ的な構造もあって、解答編のカタルシスはあんまりでした。ネタバレなので書かないが、根幹となるトリックの仕掛け(理由)もあまりお好みではない。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
手間暇かかっている感はあるんだけど、すごいことと面白いことは違うんやなぁと。
4.どのような人に推奨するか
叙述トリック…かなぁ?