津村記久子 / ポトスライムの船
- 作者:津村 記久子
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
津村記久子 / ポトスライムの船 のレビューです。
1.作品を選んだ理由
芥川賞ということで名前は存じておった。偶々本屋で目に入ったので、読んでみたよ。本ブログのタイトル元ネタだよ。
2.内容
2009年の芥川賞受賞作。本書は『ポトスライムの船』『十二月の窓辺』の2中編を含む講談社文庫版。400円って安。『ポトスライムの船』って、ポトス/ライムだったんやな…ポト/スライムだと思ってたよ(あほ)。時間を切り売りして特に目的もなく働く主人公が世界一周旅行=年収を貯めてやろうと思うところから始まる話。なんというか、お金を貯める日々で特筆すべきことが発生しない。いや、本人が倒れたりする事件はあるんだけど、それすら淡々と描かれる感じ。『十二月の窓辺』は作者の実体験が入ってるのか、職場でお局に罵倒される主人公が不憫でツラい…。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
うーん、あんまり良さが分からず。解説では文学的な技巧の高さが際立っているとのことだが、素人には何とも。
4.どのような人に推奨するか
作者は会社勤めをしながら書いていたこともあり、2作とも会社が舞台。どちらかと言えば、会社勤めで働く人にフィットするのではないかな。